以前よりたくさんのお問い合わせをいただいていたタイ産絹糸(タイシルク)ですが、この度、バンコクにあるタイシルク織り教室「The LOOM」の編み物用タイシルクを買付け代行させていただいております。
シルク(絹糸)の特徴や扱い方、アクセサリーのつくり方について何回かにわけてご紹介していきます。
シルクは写真のような状態で販売されることが多いです。
この状態を「カセ状」と言います。
カセ状の絹糸の扱いについて
The LOOM のシルクはひとカセ25g (約150~180m)で、カセをねじった状態でお届けしています。
自然素材の繊維で編み物や織物をされている方はカセ状の糸の取り扱いには慣れていると思いますが、はじめて手に取った方は、取扱いに戸惑っているかと思います。
絹の加工や染色過程でどうしてもこのようなカセの形になってしまうことが多いのです。
The LOOMでは様々な種類の絹糸を取り扱っていますが、このシリーズのみカセ状にしているのは糸が他のシリーズより柔らかく滑りやすいためで、玉巻きすると形が崩れてしまう恐れがあります。
高品質なシルクは加工、保管、郵送の都合でこの形が最適とされています。
使うときに紙管に巻いていただくことになります。
ちなみにこのような太めの絹糸は台紙で巻くと、折れ目が付き、撚り糸が割れてしまう恐れがあるので必ず丸い形の芯をご使用ください。
カセ状の糸を紙管に巻き直すときに正しく取り扱わないと糸が絡んでしまい、1日がかりで糸をほどくことになりかねないのでご注意ください(涙)
まず、目印のタグの下にカセをまとめた紐があるのでそれを切ります。
※ 他の糸はまだ切らないでください。ここ重要です!
切るとこのように二つに分かれます。
そして、ねじりをほどきます。
両エンド付近に留めている紐はこの段階では絶対に切らないで下さい!
ねじりをほどいたらこのような輪っかになります。
膝や椅子の背もたれ、他の人の腕を借りて、輪っかの状態を整えます。
私は膝を使います。
膝にかけてからエンド(糸口)を確認します。
ここでやっと!切ります。
このようにカセ糸をスルスルっと絡まないように紙管に巻いていきます。
カセ状の糸は最初取り扱いが難しそうに見えますが慣れれば簡単にできます。
私はマクラメアクセサリーを制作していますが、糸をたくさん使っています!
大量の絹糸をお手頃な価格で入手したいので時間をかけてこの作業をしています。
慣れたら楽しいです!
長い絹糸はカセ状で売られていることが多いので、必ずこの作業が必要になります。
絹糸をたくさん使いたい方はぜひ覚えましょう!
また、「カセ繰り器」を使う方法もあります。
私はカセ取り作業も楽しみたいので購入していませんが、気になる方は見てみてくださいね!
The LOOMのご紹介
私どもは、タイシルクのビジネスを2世代、40年以上に渡って続けて参りました。この度、“THE LOOM”タイシルク織物教室を通じて、皆様にも簡単に、タイシルク織りの世界に触れて頂くことが出来るようになりました。
シルク織りの作業は、一見難しく、複雑で、専門的な作業のように思われるかもしれませんが、今や、そんなことはありません。
従来の手織機の構造に手を加え、かつ、織りの技法を一部簡素化し、どなたでもタイシルク織りを趣味として楽しんで頂くことができ、ご自分で素敵な作品を作って頂くことが出来るようになりました。たった2時間の講習だけで、あなた自身、あるいは大切な方への、手作りのシルクスカーフを作ることが出来るようになることでしょう。
(公式Facebookより)
タイシルク織りスタジオ
The LOOMの詳細は公式ホームページからご覧ください。
http://www.silkweavinghobby.com/
店舗はバンコクのBTSエカマイ駅から直結です。